12/14上映会■メッセンジャー

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   たんたんと映画を見る会
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#03 メッセンジャー


前回のメールで書いたシーンですが、
映画の中ではすごくあっけなかったですね。
主人公のマーチンが聴衆と堂々と渡り合うのかと思ったら、ボロボロでした。
小説と映画とでまた少し違うということもあるのかもしれません。


白黒映画なのにとても美しいと思いました。
画質的な話ではなく、光と闇の中に省略された美とでも言うのでしょうか。
(これはこの映画を語る際には大方言われている話のようではありますが。)
夜の闇に照らし出された街や人影、
下水道の中の追跡シーンはとても印象的でした。
大戦後のウィーンにはあんな遺跡みたいな大規模な地下施設があったんですね。
ルパン映画を見ているような気にもなりました。

さて次回は『メッセンジャー』。
そこそこヒットした映画なので見たことある人も多いのでは。


この映画のモデルになったのは、
東京で池谷貴行さんという方が立ち上げたティーサーブという会社です。
池谷さんは外資系広告会社の書類をデリバリーするバイトをしていて、
自転車を使うほうが早いと思い独立、後に会社にします。


氏の会社では自転車に乗るメッセンジャーは単独で動くのでなく、
ディスパッチャー(運行管理者)からの無線の指示で動き、
チームワークを活かし効率的な運用を行っています。
時間との勝負で複数のメッセンジャーが連携して運んだりといった動きは
複雑でスリリングで面白そう。


池谷さんのインタビュー記事は以下で読めます。

株式会社ティーサーブ 代表取締役社長 池谷貴行 ― 独立・起業なら ドリームゲート
http://www.dreamgate.gr.jp/feature/inteview/bestlife/69/index.html


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┃=■=映画情報=
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(1999年/東宝/118分)
ホイチョイ・ムービー第4弾は自転車で書類を運ぶ自転車便がテーマ。いまだにバブリーな生活を送る輸入アパレルブランドのプレス、清水尚美。しかしブランド本社の倒産から出資商社が撤退を決め、衣食住の一切を商社の経費で生活していた彼女は一文無しになり、運悪く人身事故まで起こしてしまう。そこで彼女は大事に至らなかったことをいい事に、示談を図ろうとするが、相手の条件はなんと自分に代わって自転車便で働いてほしいというものだった……。

出演:飯島直子,草なぎ剛,矢部浩之,ほか

http://www.tsutaya.co.jp/works/10008311.html


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┃=■=合わせて読みたい=
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●『気まぐれコンセプト クロニクル』(コミック)
この映画を作った、ホイチョイ・プロダクションズが1981年からビッグコミックスピリッツで連載し続ける、ギョーカイ(広告業界)から見た世相を皮肉って描く4コマ漫画。総ページ数、976ページ。事典みたいな23年分の編年記。君もバブルが弾ける音を聞いてみないか?
パソコンが普及しオフィスの光景も様変わり。ジュリアナ、アッシー、Jリーグ、コギャル、ナタデココ、ポケベル、ピッチ、、、流行を振り返るのは面白い。「おっはー」が流行ってからもう10年だそうです。なんと。


●『「エンタメ」の夜明け ディズニーランドが日本に来た! 』
馬場 康夫、ホイチョイ・プロダクションズ
これもホイチョイの馬場さんがインタビューをして書いた本。日本のエンタメ産業が大きく動いた時期〜民間放送の開始、大阪万博東京ディズニーランド開園〜に奔走した広告マンの姿。ディズニーにまつわる読ませる話も書いてあるらしい。(まだ読んでいない。)



では次回、12月14日(月)4限終了後(16:40頃〜)
@101教室 参加自由 途中入退室自由

お気軽にどうぞ。